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募集記事 : 独居の母が訪問販売で高額な買い物をするようになった

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自分以外の方がどのような事で悩んでいるのか、2,000文字程度で書いてもらいました。

独居の母が訪問販売で高額な買い物をするようになった

私の母は1人で暮らしていました。

時々様子を見に行っていたのですが、いつからか鍋の焦がしや、賞味期限の過ぎた食べ物が冷蔵庫にあり、更に1人では食べきれない量を買っていました。そのため日付の古い食物は持って帰るようにしていました。

更に訪問するたびに布団や花瓶など見たこともないような品物が封を開けずに置いてあることが増えるようになりました。

母に聞いたところ「男性の人が売りにくるの。買ってくれないと首になるから買ってほしいと言われるから、かわいそうだから買ってあげてるの。だってかわいそうでしょ。」と。

年金暮らしの母が買える金額ではないので「お金はどうしてるの?」と私が尋ねると、

「お父さんの遺産使っているの」と。

その時は頭が真っ白になりました。

確かに父の遺産はあります。

ありますが、大きな金額ではありません。

このまま訪問販売の物を買い続けるとすぐに底をつきてしまうと心配になり、私は母を病院に連れて行きました。

MRIでアルツハイマーの診断を受ける

病院にて診察し、MRIを受けた所「脳委縮あり・アルツハイマー型認知症」との診断でした。

更に長谷川式という認知症の検査を受けたところ、30満点中15点でした。内容は中程度の認知症で、独居が継続できるかできないかのギリギリのラインであるとのことでした。

「今後のことも含めてソーシャルワーカーと相談してください」と先生から言われ、医療相談室に案内してもらいました。

ソーシャルワーカーから成年後見人制度を教わる

「先生から状況は聞いています。一緒に考えていきましょう」と言われました。これは心強かったですね。

ソーシャルワーカーさんからは、まずは同居の可能性のことを聞かれましたが、私も仕事をしており、更に義母も認知症があるので毎日母の家に様子を見に行くことができません、と答えました。

私からソーシャルワーカーさんに「訪問販売に引っかかっており、自宅を訪問するたびに高級な布団などが増えている。本人曰く「いいから買った」ということで、お金も年金のみの生活なのにすでに金銭感覚に異常をきたしていると思うのですが」

と相談したところ、成年後見人の申請をしてみるよう勧められました。

その制度は後見人の権限で、クーリングオフ期間をすぎていても買い物したものを返品、返金してもらえるというものだそうでした。

早速家庭裁判所に必要書類を用意し申請しましたが、結果が出るのが最低でも半年程度かかるかもしれないとのこと。

こちらからは「非常に困っているので早くしてください」

とお願いしました。

結果、保佐人の判定でした。

後見人の制度には3段階に分かれているようで、一番重いのが後見人で次が今回の保佐人でした。

保佐人は本人の代理のすべての権限が与えられるわけではないようであり、訪問販売に関しては8万以上の買い物しかクーリングオフ期間がすぎても無効にできないとのことでした。

それでも高額な物が多く、ほぼ8万以上の物なので返金の手続きとしては問題がなくなりました。

ケアマネさんにこの件を報告したところ「後見人になると思ったのですがね。やはり独居で後見人の認定をうけるのは難しいのかもしれないのですね。後見人になると独居生活はできないはずというのが家庭裁判所の見解なんでしょうね」とのこと。

それでも、ほとんどの訪問販売の品物は返品できるので安心です、と私から返答しました。

介護認定の変更手続き

また、母は介護度1の認定を受けていましたが、介護サービスを利用していませんでした。

そのためソーシャルワーカーさんからはデイサービスの利用を勧められたのと同時に介護認定の変更をするようにとも言われました。

すぐに介護認定の区分変更の手続きを申請し、後日調査員の方からの確認を受けた上で要介護3の認定を受けました。こちらから待たずとも、状況が変われば区分変更をこちらから願い出ても良い、というのは知りませんでしたね。

また、ソーシャルワーカーさんがケアマネさんも兼任しているとのことで、サービス調整を依頼しました。

当初は週1回からスタートしましたが、ケアマネさんから「最近お母さんから尿臭がするようになった。おそらく失禁しているのではないかと、デイサービスのスタッフからの情報がありました。そのため、衛生的にもデイサービスの回数を増やしましょうか」と言われ、週3回利用することになりました。

食事の件は私が作れるときは母の家で作り、できないときは宅配サービスを利用できるよう調整してもらいました。

ケアマネさんから「これ以上認知症状が進行し、在宅生活が困難になったときすぐには対応ができない。今の内からグループホームなどの申し込みをした方がよいでしょう」と勧められ、早速申し込みに行きました。見学に行った施設はできたばかりで非常に明るく感じました。

ケアマネがグループホームを説得してくれ、晴れて入居へ

ただ、もう独居での生活が難しいと思うことをケアマネさんに相談したところ「二日ほど時間を下さい」と言われ、なぜ2日なんだろうかと疑問に思いました。

しかし2日後に申し込んでいたグループホームから連絡があり、入居ができるとのことでした。その時、2日という意味を理解したと共に、何か救われたような気がしました。

そして、とても安心したことを今でも忘れません。後から聞いた話ではケアマネさんが骨を折ってくれ待機順位を繰り上げてくれたようなのでした。

グループホーム側は「ケアマネの熱意に負けました。そこまでしてくれるケアマネは中々いませんよ」と言われました。本当にケアマネさんには感謝の言葉しかありません。

ソーシャルワーカーさんとケアマネさんが兼任してもらえたので事情をすべて把握してくれていたのでいちいち説明をしなくてもいいのは非常に助かりました。

今は私の顔も認識できないほど認知症は進みましたが、グループホームで生活しているので安心して任せることができているのはありがたいですね。



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